【家相を取り入れた間取り】『張り』『欠け』『鬼門』とは?実は中心をどこにするかで変わる?

戸建て住宅

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この記事では、家相の基本「張り」「欠け」「鬼門/裏鬼門」について、解説します。

 

家相というと、多くの人は「張り」「欠け」「鬼門/裏鬼門」「水まわりの位置」「玄関の位置」くらいを基本に考えているのではないでしょうか。

玄関、水まわりの配置については、こちらの記事「【家相を取り入れた間取り】家相的に玄関やトイレの良い方角は?」で紹介しています。

記事の後半では

家の中心を変えてしまえば、鬼門などの方角は、都合よく解釈を変えてしまえる

という事についても解説します。

家相の『張り』と『欠け』

家相的には、出っ張りや凹みがない正方形長方形がよい家のかたちとされています。

家相の「張り」は「出っ張り」、「欠け」は「へこみ」にあたりますが、定義があります。

 「張り」の定義 

一辺の長さの1/3以下の出っ張りがある場合、その出っ張りが「張り」となります。

「張り」は「吉」の相です。

 

 「欠け」の定義 

一辺の長さの2/3以下の凹みがある場合、その凹みが「欠け」となります。

「欠け」は「凶」の相です。

玄関を凹ましたところに作る家が多いですが、それも辺の長さの2/3以下なら「欠け」になります。

さらに一辺に2ヶ所の「欠け」があれば「二段欠け」、3ヶ所なら「三段欠け」といい、大凶となってしまいます。

 

これらは2階建ての場合、1階部分を見ます。

ここで「欠け」で影響があるとされる「云われ」を紹介します。

北の「欠け」

家の中心から見て北側に欠けがある場合、次のような影響が言われます。

  • 後継者問題
  • 子孫の衰退

南の「欠け」

家の中心から見て南側に欠けがある場合、次のような影響が言われます。

  • 投機に走り損失を受ける
  • 盗難にあう

東の欠け

家の中心から見て東側に欠けがある場合、次のような影響が言われます。

  • 長男の家出
  • 発展性がない
  • 火難
  • 衰退

西の欠け

家の中心から見て北側に欠けがある場合、次のような影響が言われます。

  • 金銭の欠乏
  • 道楽に走り苦労多い

南東に欠け

家の中心から見て南東に欠けがある場合、次のような影響が言われます。

  • 世間から孤立
  • 縁が遠い

北西に欠け

家の中心から見て北西に欠けがある場合、次のような影響が言われます。

  • 主人不在多く短命
  • 宗教にはまる
  • 協調性を欠く
  • 徳を欠く

北東に欠け

家の中心から見て北東に欠けがある場合、次のような影響が言われます。

北東は鬼門にあたり、張り・欠けともに推奨されません。

  • 相続で苦労
  • 病気が多い
  • 安定に欠く
  • 消極的になる

南西に欠け

家の中心から見て南西に欠けがある場合、次のような影響が言われます。

南西は裏鬼門にあたり、張り・欠けともに推奨されません。

  • 怠け者が育つ
  • 主婦が役割を果たさず
  • 短命
  • 不備が多い

※上記内容は、あくまで家相であって、風水とは解釈が違います。

引用元:https://www.hiroro.jp/content/kaso/chip.htm

家相の『鬼門』と『裏鬼門』

鬼門とは鬼の出入り口とされ、家の中心から北東の方角が「表鬼門」、南西の方角が「裏鬼門」となります。

所説ありますが、北東・南西の方角に中心から60℃の角度が鬼門・裏鬼門の範囲です。

鬼門と裏鬼門を結ぶ線を「鬼門線」と言い、気の流れが活発になる線といいます。

鬼門と裏鬼門に設置を避けるべきものとは、「門」「玄関」「水まわり」「火をつかうもの」です。

鬼門で凶相の影響とは

鬼門に玄関、門、水まわり、火設備などを配置することは凶とされます。

鬼門が凶で出る影響とは

  • 家族や親戚とのトラブル
  • 不動産、相続、財産などに関する災い

裏鬼門で凶相の影響とは

裏鬼門も鬼門と同様、玄関、門、水まわり、火設備などを配置することは凶とされます。

裏鬼門が凶で出る影響とは

  • 努力が報われない
  • 多忙で疲労困憊
  • 夫婦不仲

こんな災いなんて見てしまうと、気持ちが家相ばかりに囚われてしまいますね・・

 

しかし次のトピックを読めば、家相は気にしすぎなくてもOKという事が解ると思います。

鬼門・裏鬼門は、家の中心から見ての方角を指します。

家の中心が変われば、鬼門の位置も変わってきます。

家相でいう「家の中心点」について

そもそも家相とは、日本固有の「陰陽道」にルーツがあります。

陰陽道から発祥した家相は、さまざまな流派に分裂し13以上の流派があったと言います。

しかし江戸の終焉とともに明治政府の改革で、「神仏習合」「士農工商」「廃藩置県」などと同じく「陰陽寮」も解体されました。

 

沢山の流派は、それぞれに家の中心について独自の見解を持っていました。

その一例が以下のとおりです。

地点を中心 地点と建物の平均 一階の建物重心
二階の建物重心 一階と二階の建物重心の平均 太極柱(大黒柱)
囲炉裏 神棚 床柱
大棟 一家の主の正寝 商店は床の間
武家は玄関

今は家の中心を決めるのに、間取りを切り抜き、ボールペンの先などでバランスを計ってみちびく「重心」が中心点とされています。

しかしこの中心の決め方は、明治以降に主流になった決め方です。

 

平安から江戸時代まで、絶大な力を誇った「土御門家」の流派は「主人の正寝」を家の中心点としてました。つまりこれが家相の本流の考えだったのです。

明治の新政府によって解体された陰陽寮。それまでの権力の反発で、重心を中心とする教えが表に出てきたのでは?と考える専門家が多いようです。

こうしたことから、家相は自分の都合で見方を変えられるとなります。

中心点を寝室にしたり、大黒柱にしたり、それによって鬼門線は変えられます。

大黒柱も「太い柱でないといけない」という決まりはありません
 📝大黒柱 

大黒柱と聞くと、「家を支える大きな太い柱」とイメージする人が多いと思います。
もともと大黒柱は太極柱と言われ、「神様とつながる」柱であり、家族を見守る意味がありました。
家族は大黒柱にお札を貼り、手を合わせていました。

ある柱を「大黒柱」と決め、毎朝手を合わせ、その家なりの中心にしてしまうのです。

まとめ

前述したように、家の中心を何処にするかで鬼門もちがいます。

さらに

  • 鬼門、裏鬼門を示す中心からの角度は、家相の専門家でも分かれる
  • 重心をはかるにしても、玄関のポーチ部分を入れる、入れないも専門家の間で意見が分かれる
  • 家の重心についても2階と1階の平均の重心、1階のみの重心にするかも意見が異なる
  • 張り欠けを平面で見る、高さも入れて見るという専門家同士の異なる見解

このように流派によって、家相の見方はまちまちです。

家相は流派が多かったうえ、ある時代には「ニセ陰陽師」も溢れ、いろいろな「恐怖を煽る」事柄が創作されたと言われます。

この記事の結論として、「現代主流となっている家相の見方は、明治以前では主流じゃない家相の一流派にすぎない」です。

囚われすぎないようにしましょう。

 

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